東洋医学では、太陽や月の動き、季節に合わせて生活するのが最善の健康法と考えられています。季節に合った養生で、心と身体を整えましょう。
二十四節気では、7月6日頃から7月21日頃までを「小暑 (しょうしょ)」といいます。夏の季節の頂点は夏至ですが、暑さはこの「小暑」から本格化していきます。夏至で陽気が極まり、陰が生じることによって、陽気の結びつきが強くなるからです。
暑さが本格化し、体力を消耗するので、「しっかり食べて」と言われがちですが、食べ過ぎも良くありません。また、冷たいものを食べたり飲んだりしすぎると胃が冷えて、夏バテの原因となります。摂りすぎには注意しましょう。
7月19日〜8月6日まで夏の土用に入ります。「土用の丑の日に鰻を食べて体力をつける」とありますが、土用は脾胃の働きを高め、夏にしっかりとはたらいてくれていた「心」の修復を行います。ここで食べすぎたりすると脾胃に負担がかかり修復が遅れるので注意が必要です。