東洋医学では、太陽や月の動き、季節に合わせて生活するのが最善の健康法と考えられています。季節に合った養生で、心と身体を整えましょう。
二十四節気では、2月3日頃から2月17日頃までを「立春 (りっしゅん)」といいます。ここから春の気候が本格的にスタート。身体は、今までエネルギー温存のため腎を中心に働きが強まっていましたが、今度は「肝」の働きが旺盛になります。「肝」は春の気候と同じように、陽気の作用を持っています。春に何か新しいことにチャレンジしたいという気持ちが芽生えることが多いのは、陰気の作用が強い冬から春に変わったことで、陽気の力が大きくなるためです。
季節の移行期間であり、完全に冬が終わったわけではありません。まだ陰気の作用が残っているので、急に運動強度を上げたりするのは好ましくありません。少しだけ運動の強度を上げる程度にしておきましょう。