東洋医学では、太陽や月の動き、季節に合わせて生活するのが最善の健康法と考えられています。季節に合った養生で、心と身体を整えましょう。
二十四節気では、4月20日頃から5月4日頃までを「穀雨 (こくう)」といいます。春季の最後の節です。春雨が百穀を潤すことから名づけられ、種まきの好期を知らせます。自然界は夏に入っていきますので、雨が降ると言っても日に日に暖かくなります。
雨が少し多くなりますので、髪や衣類を濡れたままにしておいたり、水分摂取量が多くなれば「湿 (しつ/湿気)」により体調を崩しやすくなりますので注意してください。
5月4日までは、春の土用です。土用では、「脾胃 (ひい/胃腸)」の働きが高まり、春に働いていた「肝 (かん)」にエネルギーを与え、疲れている「肝」の臓を養います。「脾胃」の力は高まりますが、満腹に食べることは注意してください。「脾胃」の力は高まるのは「肝」に栄養を送るためです。いつもより食養生には注意してください。