今回の薬膳メニューは、旬を迎えたヨモギと生姜をかつお出汁で炊き込んだ、沖縄風炊き込みご飯です。沖縄ではヨモギを「フーチバー」と呼び、古くからご飯に入れたり、肉汁や魚汁、山羊汁の臭み消しや薬味として食されてきました。豚肉の甘みは血そのものを補助し、ヨモギの苦みは身体に溜まった余分な熱や水分を排出してくれます。入学、卒業など晴れやかな行事も多く、緊張から胃腸トラブルを起こしやすい季節でもあります。ホッとできる沖縄家庭料理の味で、心も身体もほぐしてみてください。
薬膳的効能
- ヨモギ
- 「気血」の巡りを良くするとともに、経絡を温め、「血」をも補います。
- 豚肉
- 「気」を補い、身体の潤いへも効能があります。
- 生姜
- 胃腸を温め、冷えを伴った嘔吐へ作用します。また、「肺」の機能を高め、咳を止める効能もあります。
材料
- 米
- 2カップ
- かつお出汁
- 450cc
- ヨモギ
- 適量
- 生姜
- 1かけ
- 豚肉
- 60g
- 醤油糀または醤油
- 小さじ1
- 塩
- 小さじ1強
作り方
- 米を研ぎ、水気をきっておきます。生姜は千切りに、ヨモギは固い部分は取り除き、葉を刻みます。
- 炊飯器に米、かつお出汁、豚肉、生姜、調味料を入れ、炊きます。
- 仕炊きあがったご飯に、ヨモギを入れて蓋をし、5分程蒸したら完成です。