東洋医学では、太陽や月の動き、季節に合わせて生活するのが最善の健康法と考えられています。季節に合った養生で、心と身体を整えましょう。
二十四節気では、10月8日頃から10月22日頃までを「寒露 (かんろ)」といいます。文字通り、草木に冷たい露が宿る季節です。段々と日が短くなり、夜が長くなります。気温もさらに下がってきます。陰陽で考えると、陽気が益々少なくなり、陰気が相対的に勝つということです。
冬に向けての本格的な準備が必要です。夏に摂り過ぎた水分を、今の内に外に出しておきましょう。運動量を少しずつ落とさないといけませんが、「ジワッ」と汗をかいて余分な水を排出しておく事をおすすめします。
10月20日から秋の土用に入ります。土用とは、秋に働き詰めだった「肺」を修復するために脾胃 (胃腸) の働きを高め、エネルギー (気血津液) を肺へ供給する時期になります。脾胃の働きが高まり、食欲が出てくることがありますが、食べ過ぎ・飲み過ぎで脾胃に負担をかけないようにしましょう。肺の修復が遅れれば、「咳」「浮腫み」といった症状が出やすくなる可能性があります。