季節の養生法 「寒露」

寒露

東洋医学では、太陽や月の動き、季節に合わせて生活するのが最善の健康法と考えられています。季節に合った養生で、心と身体を整えましょう。

寒露とは

二十四節気では、10月8日頃から10月22日頃までを「寒露 (かんろ)」といいます。文字通り、草木に冷たい露が宿る季節です。段々と日が短くなり、夜が長くなります。気温もさらに下がってきます。陰陽で考えると、陽気が益々少なくなり、陰気が相対的に勝つということです。

寒露の養生法

冬に向けての本格的な準備が必要です。夏に摂り過ぎた水分を、今の内に外に出しておきましょう。運動量を少しずつ落とさないといけませんが、「ジワッ」と汗をかいて余分な水を排出しておく事をおすすめします。

秋の土用

10月20日から秋の土用に入ります。土用とは、秋に働き詰めだった「肺」を修復するために脾胃 (胃腸) の働きを高め、エネルギー (気血津液) を肺へ供給する時期になります。脾胃の働きが高まり、食欲が出てくることがありますが、食べ過ぎ・飲み過ぎで脾胃に負担をかけないようにしましょう。肺の修復が遅れれば、「咳」「浮腫み」といった症状が出やすくなる可能性があります。

薬膳編

あさりとキャベツの蒸し煮

この時期は、夏に身体へ溜まった水分を外へ排出し、胃腸を整えてくれる食材が適しています。あさりやキャベツなどがおすすめです。これらを使った「あさりとキャベツの蒸し煮」のレシピをご紹介します。

ヨガ編

サドルのポーズ

今回のおすすめインヨガポーズは、胃腸の働きを活性化してくれる「サドル」 (スプタウィーラーアーサナ) です。胸肩まわりが気持ちよく拡がり、呼吸も深めてくれます。秋の土用の時期には特におすすめです。