中国では旧正月となる春節には、水餃子を食べる風習があります。大晦日の日に家族団らんで餃子を作ることが伝統で、生地を折る回数が多いほど縁起が良いとされているそうです。今回の薬膳メニューは、旬を迎える春キャベツをたっぷり入れた水餃子です。生地も簡単にできますので、ぜひお子様と一緒にお作りください。春に主となる五臓、「肝」の働きを助ける、酸味の効いた簡単ネギだれもご紹介します。スープへ入れたり、つけダレとしてお使いください。
薬膳的効能
- キャベツ
- 経絡の通りを良くし、胃痛、消化不良などへも効果的です。また利五臓の食材で、五臓全体を和やかに補ってくれます。
- 小麦
- 「腎 (じん)」を補い、余分な熱を取ってくれます。不眠や情緒不安にも効果的。
- 豚肉
- 「腎」や「気」を補います。虚弱体質、から咳、のどへも効果的です。
材料
<皮の生地>
- 強力粉
- 3カップ
- 塩
- 小さじ1/3
- 水
- 約2/3カップ
<たね>
- 豚ひき肉
- 200g
- 春キャベツ
- 350g
- 生姜 (みじん切り)
- 大さじ3
- 椎茸
- 2枚
- 黒きくらげ (あれば)
- 適量
- 塩糀
- 小さじ2
- 味噌
- 小さじ1
- 紹興酒 (または) 酒
- 大さじ1
<簡単ネギだれ>
- 醤油 (または) 醤油糀
- 大さじ3
- 酢
- 大さじ2
- 水
- 大さじ1
- 白髪ネギ (みじん切り)
- 適量
- ラー油
- お好みで
作り方
<皮の生地>
- ボウルに強力粉、塩を入れ、様子を見ながら水を少しずつ加えていく。
- 生地がまとまってきたら、手で粉っぽさがなくなるまでこねる。
- 生地を丸めて、ボウルの中に入れたまま、1時間程度ぬれ布巾をかけて休ませる。
<たね>
- 具材を全てみじん切りにし、ひき肉と塩糀、味噌、紹興酒とあわせ、粘りが出るまでしっかり混ぜ合わせる。
- 台に打ち粉をして、包丁で二等分に切る。転がしながら、直径約3cmほどになるまで伸ばし、16等分の輪切りにする。
- 手のひらで丸く成形しながら、中心に少し厚みを持たせるように薄く広げる。
- たねをティースプーン1杯程度包み、口を何度か折り、しっかり閉じる。
- しっかり沸騰させたお湯に餃子を入れ、浮かびあがってから2分程茹でれば完成。